日本NFT美術館公式クリエーター/NFT-Drive公認アーティストの安田(@yasudagabou)です。
安田画房で活動してます。
近年NFTのプラットフォームが増えていますがCOMSAは他のNFTと違い「フルオンチェーンNFT」の魅力があるのでそれをお伝えしたく記事にしました。
後半では私がNFTを売るためにした施策も合わせてご紹介します。
NFTはクリエイターの収益源のひとつとしてオススメ!
まずはNFTの魅力からお話しましょう。
NFTは「Non-Fungible Token」の略で、日本では「非代替性トークン」と呼ばれています。
改ざんが困難なブロックチェーンの特性を活かし、デジタル資産に紐づけることで一点物の価値を与えることができる技術です。
関連記事:
・絵描きが稼げる新たな販路、NFTアート市場について解説!
イラストをNFTにしてお金に変えられる(著作権や使用権は自分のもののまま)
イラストで稼ぐ手段が一つでも増えることはありがたいことです。
誤解してる人も多いですがNFTを売っても著作権や使用権は自分のもので商用利用できなくなることはありません。
NFTを買った人はそれを転売できる権利があるだけ。
SNSのアイコンで使うことはOKとされることは多いですが基本的に商用利用はできません、使用権も著作権ももらえません。
転売されると転売額の数%(COMSAの場合2.5%)が受け取れますので 長期的に値上がりしていけば大きな資産になりえます。
自身の商売で使った絵をNFTにすることも可能ですしNFTにした後に自身の商売で使うことも問題ではありません。(クライアントが存在する場合は要確認!)
私の場合はイラスト素材・素材集などをNFTにしたりNFTにしたものを素材として販売することもあります。
NGとされるのは
× 他人の著作権侵害(許可もらってるならOKなので許可をとった場合はキャプションに明記しておくとよいかも)
× アダルト表現(プラットフォームにもよる)
× 暴力表現(プラットフォームにもよる)
× 別のNFTプラットフォームで同じNFTを作ってしまう(全く同じでなければOK)
デジタルコンテンツのアイデア勝負
NFTに絵のうまさは必須ではありませんが武器の一つにはなります。
写真・動画・ツイート・音声 デジタルデータが作れれば挑戦できます。
▶ コンセプトがしっかりしている
▶ コレクションとしての価値が高い
▶ 単品でも刺さる内容
であれば高値で取引されたりします。
もしくはインフルエンサーがプロデュースしていたり…
芸人のネタ音声データが高値をつけたり…
例えるなら「異種格闘技戦」
自分の得意な分野で勝負できるのです。
実際COMSAではどんなものが高値で取引されているのか見ていきます。
※当時1xym=20円くらいのレートです。
2位 たむらけんじさん(お笑い芸人)7.7万xym
3位 ヘルミッペさん(ピクセルアーティスト)5.5万xym
4位 mahoさん(画家)3.5万xym
5位 東城みなさん (イラストレーター)3.2万xym
アート系コンテンツ強い!
イラストレーターがCOMSAをやるべき5つの理由
日本発のNFTプラットフォームであり、有名な人も使ってる
日本語でサイトを使えるので日本人としては安心して使えます。
投資家/インフルエンサーの与沢翼さんや、お笑い芸人たむらけんじさん、次長課長河本さん、バッファロー吾郎さん、タレントの鈴木紗理奈さん、起業家の堀江貴文さん
個人的には、イラストレーターの斉藤幸延さんのCOMSA参加が私自身の始める大きなきっかけになりました。
斉藤さんのアート(掲載許可済)
あとxymに投資していたのも理由のひとつです。
斉藤幸延さんはMAHOさんと並び、COMSAオープニングセールで販売された mijin忍者などの作画を担当。ポケモン公式やガンプラパッケージを手掛ける一流のイラストレーターでもあります。
余談ですが13年くらい前、安田が開業する前後にも色々アドバイスいただくなどお世話になりました。
その他にも数多くのイラストレーターさんが力作NFTやストック素材の出品をしています。
フルオンチェーンNFTである
実はほとんどのNFTは画像データそのものではなくURLを紐付けているだけなのです。
なのでプラットフォーム上で保存先の絵が変わるなどの事故があるとアート自体が変わってしまったり、プラットフォームの倒産でデータの移管がされないと消えてしまうこともあります。
フルオンチェーンNFTではブロックチェーン上にデータを刻むのでそういう事故はありえません。
信頼性や永続性のある純度の高い貴重なNFTというメリットがありますがその一方コストの高さがデメリットでもあります。
しかしそのデメリットを解消するエンドーサー制度というものがあります。
これを使って手数料200xymを肩代わりしてくれる人(エンドユーザー)を募集できます。
オークション売上の20%~40%を自身で決めてエンドーサーに分け与えることでノーリスクで挑戦することが可能です。
エンドーサーはクリエーターの「ファン・仲間」です。
そういう人を増やすことはNFTで成功するための要素なので積極的に活用したいです。
こちらのブログでフルオンチェーンNFTについて詳しく言及されています↓
3分で分かる!フル(オール)オンチェーンNFTの仕組み【実物あり】-Seishin to Kane no Heya
仮想通貨を意識しない取引ができる
NFTの売買は仮想通貨で受け取るのが一般的ですが経理が複雑になるので後ろ向きな人もいるでしょう。
COMSAなら日本円受け取りも選択可能なので、その点安心です!
基本的にはsymbol/xym(以下xym)という通貨を利用しますが、NFT取引で一般的なethでの取引も可能になりました(22年4月~)
クレカ決済にも対応し仮想通貨がなくてもnftが買えるようになったことでNFT購入のハードルは下がった(売れやすくなった)と思います(22年5月~)
xymは有望な通貨の一つですがそれに言及すると長くなるので今回その説明は省きます。
オークションの楽しみ・仲間ができる・仕事につながる
COMSAトップページの入札額や入札数のランキングなどエンタメとして面白いです。
またCOMSAクリエイターはライバルであると同時にxymの価値を上げたいという同じ思いを持つ人たちで
クリエーター同士のリスペクトや交流・活動なども盛んです!
その交流から仕事を頂いたこともありました。
コンテストも盛んで、私も入賞の経験があります!
絵のうまさ以外で勝負できる
自分はそんなに絵に自信がない…。という方でもチャレンジできるのがNFTアートの世界。
2つの例を紹介します。
世界に99個しか存在しないSymbol Stone
EtherRockという1億円を超えるNFTコレクションがあります。
参考:
“岩”のNFTが1億5000万円で購入される ブロック上で最も古いNFTの1つ
ただの岩の絵が1億円!これを知ったRin_MIYAUCHIさんは、そこから絵を描くアプリを勉強しはじめてSymbol Stoneを作ってCOMSAで売り始めました。
面白かったので私も真似てxymstoneをつくりました。
クオリティを高めて差別化しようと考えましたが、結果、私は売れ残るという自体になりました。
クオリティだけではなくその人の人柄やコミュニティーの貢献度・エンタメ性が評価・値段になってるのだなと再確認することにもなりました。
たった一人に刺されば売れる現実
kooooさんという方がMハックという企画でメンヘライラストコンテストを開催しました。(当時は入札落札の上位がメンヘラアートだらけにしました)
その時の入札額一位の作品がこちら
たった一人の落札者の「心に刺さるイラスト」になったことで7000xymの売上!
個人で高額に釣り上げての落札に至りました。
どちらの例も夢がありますね。
NFTを売るためにやった施策
最後に私がNFTを売るために3ヶ月の間でやったことについてお話します。
openseaでは「99.8%のNFTが売れ残る」というデータも有り、実際NFTは厳しい世界です。
制作と広報(マーケティング)で分けてチームでやるのが、もはや一般的だったりします。
最初の落札はsymbol公式のcc0(フリー素材)のxymcity↓
こちらをモチーフにxymcityを描き↓5001xym(当時約10万円)で落札されました。
その後symbol公式CC0(著作権フリー)をリアル化するシリーズを作りました。
自分の得意な画風×有名なCC0素材はチャレンジしやすいかもしれません。
そのうち絡むようになったクリエイターとのコラボ企画をするようになりました。
コラボでは
★COMSAを盛り上げる
★クリエーターを応援しつつ、お互いのコレクションを作る
などを目的としています。
優秀なクリエイターは数多くいますがコラボ発表させていただいた特に付き合いのある方に絞って4人紹介します。
第1回コラボ ネム奈々さん
第2回コラボ BLRookさん
第3回コラボ koooooさん
第4回コラボ CryptoRSさん
また落札・エンドース・2次売買の促進のため限定コインモザイクもつくりました。(xymではモザイクを発行してウォレットに送って遊ぶことができる)
メタバース美術館(クラスター)を作ったりもしました。
メンヘラハックにも参加!
その他細かいところでは
・芸人とコラボ
・寄付活動にNFTオークションを利用
・NFTの印刷データをコアデベロッパーのhachetさんに買ってもらう
・ビットコインetfの米バルキリー社のCEOにリクエストいただいてヴァルキリーを描く
・私と同様日本NFT美術館公式/nftdrive公認である東城みな氏のイラストをパス化して車のデザインとして使っていただく
・symbol掲示板コンテスト1位入賞
・日本NFT美術館/nftdriveそれぞれから公認いただく
・・・このあたりがとくに思い出深く 濃密な3ヶ月でした。
NFT販売はイラストレーターの販路のひとつと捉える
NFTを専業に自由に絵を描くのは一つの理想ですが、現状の私はまだまだまだまだ力不足で、NFT売上は全体の数%程度です。
オーダーメイドを軸に傍ら素材集と並行してNFTに力を入れたいと考えています。
目先の金額ではなく将来のコレクション価格の向上、xymの値上がり、将来高額になった際の売買ロイヤリティに期待して無理ない範囲で継続していきたいです。
今後NFTとは何十年と付き合うことになると思います。
今はいろいろ実験的に試してみたいです。
是非チェックしてみてください▼